『図書室のはこぶね』重版御礼。

重版出来。やったー。やったー。

喜んでおります。

単行本の重版は、はじめてかも!

新しい帯も誇らしげですね。心持ち。



読んでくださった方々、本当にどうもありがとうございます。

「本屋にないよ」の声がチラホラ耳に届いていたので、

この重版によってふたたび市場に出回り、また新しい方々と出会える可能性が高くなったと思うと、嬉しいかぎりです。

編集Fさん、装画のカシワイさん、装幀の田中久子さん、印刷所の方々、取次の方々、営業の方々、書店員の皆様……この本に携わってくださった皆様に、ありがとうございますと握手を。

帯にコメントをくださった江藤宏樹さん、大矢博子さんにも多大なる感謝を申し上げます。



嬉しい「第2刷」の文字よ。


ここだけの話。

発売後、私は嬉しくて、本屋さんに行きました。

でもね、我が町の本屋さん(結構な大型書店)と一番近い大都市の本屋さん(これまた相当な大型書店)は、検索機に「在庫」表示があるにもかかわらず、探せども探せども見当たらず……。

どちらもカウンターで書店員さんに尋ねるしかなかったです。



「あの、『図書室のはこぶね』はどこにありますか?」

「は? 図書館のハコ? 何ですか?」

「はこぶね、です。図書室のはこぶね」

「(明らかに「初耳」って顔で)はあ……『図書室のはこぶね』ですね。お調べしまーす」



待つこと数分。「バックヤードにありました」と出してこられました。2店とも。

バックヤード……文字通り、裏です。お客様には見えない場所。

(えー、今までそこに置かれてたんかー。ひとり(1冊)ぼっちで。誰とも出会えずに……)

我が著作物が不憫で、おおいに悲しくなった次第です。



本屋さんは、本を置くスペースが無限ではないからね。

売りたい本で棚がいっぱいなら、しまっておくしかないんだよね(涙)。

もしくは速やかに返品(滝涙)。

というわけで、これから「『図書室のはこぶね』買ってやんよ」って皆様、

もし本屋さんの棚になくても諦めず、書店員さんにタイトルを(高らかに、朗らかに)告げて、「ありませんか?」と尋ねていただけると幸いです。

皆様のその1歩が、やがて10歩、100歩、10000歩となり、

『図書室のはこぶね』は「店頭平積みしたい! せねば!」と全国津々浦々の書店員さんに思われる本になるでしょう。

わっはっは。ナイス未来。



何卒よろしくお願い致します。