『逃がし屋トナカイ』(実業之日本社文庫)発売。


装幀:坂野公一+吉田友美(welle design)



闇夜を走れトナカイ。光はどっちだ?


本屋の書店員とかアルバイトとか、鉄道会社の職員とか、交番の警察官とか、シェアハウスの管理人とか、、、とかとか、、、

私が今まで書いてきた小説の登場人物達には、何やかんやで〈定収入〉がありました。

少なくとも、明日のお米に困っている人物はいませんでした。

だがしかし! かしかシカ──いやトナカイ!

今作の主人公達は、吹けば飛ぶよな自営業です。

毎日の糧が心許ないです。

モヤシだけ炒めをフライパンから直接食べたりしています。いや、それすら食べられない日もありましたね(遠い目)。

吹けば飛ぶよな自営業仲間である私的には、超親近感を抱いておりますが、皆様はいかがでしょうか?


ほっこりだけでは終われない5つの物語。

クリスマスに向けて進む季節を、彼らといっしょに走っていただけたら幸いです。


最後に、担当編集Iさんが考えてくださった渾身のコピーを記しておきます。




人生ってのは、なかなか難儀だ。




「それな!」の一言に尽きます。沁みます。

どうぞよろしくお願い致します。